【ご質問】
いろいろな種類のホワイトニングがあって、どれを選べがいいのか分かりません。家でやるのは大変なので、できれば歯科医院か専門のところで行いたいと思っています。いろいろなホワイトニングの違いや、どれがオススメか教えてください。
【回答】
現在、歯科医院で行っているホワイトニングはほとんどは、過酸化水素を使って、歯の脱色を行い、歯の表面のエナメル質の有機質を取り除くことで、表面に凹凸ができ、光の乱反射を利用して、歯を白く見せるという仕組みになっています。
この際に光照射を行って、過酸化水素を活性化させますが、その光照射のやり方に工夫をしたり、歯の表面の凹凸にフッ素や、リン酸カルシウム、あるいはポリリン酸などでコーティングする工夫を行っています。
つまり、ホワイトニングの違いは、光照射の仕方とコーティングする材質の違いということになりますが、どれも過酸化水素を使うために、歯の象牙質が脱水症状を起こし、その結果、歯の神経にダメージがいき、歯が冷たいものや熱いものにしみたりといった、共通の副作用を起こします。
また、濃度の高い過酸化水素を使うために施術中に歯肉を保護したりといったことが必要になることも共通です。
過酸化水素を使用しないホワイトニング
しかし、最近になって、過酸化水素を使わないホワイトニングができました。まだ、一部の歯科医院で行われているだけですが、ある酸溶液と、短鎖ポリリン酸を使ったシステムですが、このシステムでは光照射の必要がなく、また歯肉の保護の必要もありません。
過酸化水素を使いませんので、歯の象牙質の脱水も生じません。今までのホワイトニングに比べて安全で簡便なシステムですが、歯の脱色作用はありませんので、健康的な白さを希望する人には最適ですが、人工的な白さを求める人には物足りないかもしれません。
ただ、どちらのホワイトニングも歯の明るさは良くなりますが、色調は変わりませんので芸能人的な白さを求めるのなら、ホワイトニングではなく、セラミックで被せるなど別の方法が必要です。
