ポリリン酸ホワイトニングについて
近年注目されている歯を白くするホワイトニングにはいくつかの方法がありますが、ほとんどのホワイトニングは過酸化水素を使用するために、歯の脱水症状を引き起こし、水がしみるなど副作用がありました。ここでは過酸化水素を使用しない安全で新しいホワイトニングについてご紹介します。
高濃度短鎖分割ポリリン酸Naを使用したホワイトニング
ポリリン酸は人の体にある成分で、腸で作られています。近年、体内で重要な働きをするタンパク質と結びついて機能を強化することわかり、世界中から注目されています。
ポリリン酸は鎖状の物質で色々な長さの物が存在します。そのポリリン酸を機能に応じて適切な長さに分割した物が「分割ポリリン酸」です。
◆過酸化水素水を使用しないで歯を白くする短鎖分割ポリリン酸とは
一般に使用しているポリリン酸はナトリウム塩として使用されていることが多く、その分子も様々な長さの混合物です。
歯の表面のエナメル質を形成している物質であるアパタイトと結合する力は、ポリリン酸の長さによって大きく変化します。
短鎖分割ポリリン酸はステインの汚れよりもエナメル質に結合する力が強いので、ポリリン酸が汚れと置き換わって結合することで、歯の表面を傷つけずに汚れを除去します。
◆コーティング効果もあるポリリン酸
短鎖分割ポリリン酸は汚れを除去した後でエナメル質に数時間結合し続けるので新たな汚れを付着させない働きもあります。
短鎖分割ポリリン酸ホワイトニングの流れ
②歯の美白液を塗布して汚れをとる
③薬剤(短鎖分割ポリリン酸)塗布
3回繰り返す
【注意事項】下記の事は行いません。
・歯肉のカバー
・光照射
ホワイトニング関連の商品
生体内高分子物質であるポリリン酸は、生命の起源に関与する物質ということで基礎研究が進められ、組織再生促進効果、コラーゲン増産効果、骨再生促進効果、育毛効果等の薬理効果があり、また生体内ポリリン酸よりも分子量の大きな長鎖ポリリン酸では、坑真菌活性が高く、逆に、短鎖ポリリン酸ではステインの除去やその沈着防止活性が高いことがわかりました。
分子量の小さい短鎖ポリリン酸は、薬用歯磨剤やマウスウォッシュ等のオーラルケア商品に応用されています。
白い歯の維持と普段使いにお勧めの商品
◆薬用ポリリンジェルEX-W
歯の表面の汚れを取ってコーティングし、汚れを付きづらくしてくれる歯磨きジェルです。
歯周病予防に効果を示す中長鎖分割ポリリン酸
ポリリン酸はリン酸分子が鎖のように繋がって生成されています。鎖で繋がる数によって長さが異なりますが、長さが変わると働きも変わります。
長鎖分割ポリリン酸は歯周病組織再生促進効果に期待できると言われています。
◆薬用ポリリンジェルEX perio
歯茎や歯槽骨の再生効果のある中長鎖分割ポリリン酸ち抗菌成分を配合し、歯周病予防の効果をより一層高めた歯磨きジェル
それぞれのホワイトニングの特徴や違い
従来のオフィスホワイトニング | |
使用薬剤 | 過酸化水素 ※痛みを感じる方、知覚過敏になる方もいます |
白さ | 白くなりますが、不自然な白さ(チョークホワイト)になる傾向があると言われています。個人差はありますが光沢のある自然な仕上げりは難しいです。 |
特徴 | 繰り返し行うことで、白さを調整することができます。無カタラーゼ症の方、歯にヒビがある方など、出来ない場合があります。 |
ポリリン酸ホワイトニング(オフィス) | |
使用薬剤 | 短鎖分割ポリリン酸 米痛みが出る方は非常に少ないです。 |
白さ | 白くなります。過酸化水素や過酸化尿素のような歯の漂白作用はないので、色素が強い場合は白さが劣りますが、透明感がありキラキラとした自然な白さになります。 |
特徴 | 繰り返し行っても歯を痛めません。短鎖分割ポリリン酸が歯をコーティングするので透明感が保たれ、資質を強化します。 |
ホームホワイトニング トレー式 |
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使用薬剤 | 過酸化尿素 ※知覚過敏になる方もいます。 |
白さ | 徐々に白くなります。光沢がある自然な仕上げりは難しいです。 |
特徴 | 自宅でいつでも気楽に出来ます。 |