歯が欠けてしまった場合の治療期間と費用はどのくらい?

欠けた歯の顔

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【ご質問】
食事をしていたら歯が欠けてしまいました。今のところ痛みはないのですが、どういった治療になりますか?それと、治療期間と費用はどのくらいかかりますか?実は近々会合があって、早めに治したいのです。また、仕事の都合であまり通えないかもしれません。
 
 

 【回答】

欠けた大きさによって治療が変わります。

歯が欠けてしまったということですが、欠けた大きさはどのくらいでしょうか?
 
A)歯の神経が生きている場合
B)神経まで行った場合
C)歯が欠けた場合の治療費について
 
 

 

A)歯の神経が生きている場合

 
歯の神経が生きていて欠けた部分が小さければ、歯と同じような色をしたレジンというプラスチックで治せます。その場合、その歯の治療回数は一回で済みます。

レジン
 
 
 

 
欠けた部分が大きい場合は、金属や白いジルコニアなどで詰めたり被せたりする必要があります。その場合は、歯の神経が残せそうなら、歯の型取りをして修復します。治療回数は2-3回になります。
 

被せ物
 
 
 
 

 B)神経まで行った場合

次に歯の欠けが大きく、神経まで行ってしまった場合、あるいはすでに神経が死んでいた場合は、神経の治療が必要になります。
 

歯の神経

 
神経の治療回数は、歯が前歯か奥歯かなどその歯の部位によって異なりますが、1回から10回くらいまでかなり幅があります。これは歯によって歯の根の神経の本数が異なるのと、歯の根管内の感染の程度によって、根管の拡大や清掃にかかる時間が異なるためです。

根管治療
 

 
歯の神経の治療後は、通常は土台を作ってそれから被せ物をすることになりますので、神経の治療回数プラス3-5回の治療が必要になります。会合がおありだということですが、欠けた歯が前歯で審美性が重要であるということであれば、仮歯を作ることができるかもしれません。
通院は月に1-2回でも継続できれば大丈夫です。もし、どうしても通院が難しいようであれば、何カ月か持つように応急処置を行います。
 

仮歯
 

 
 
欠けた歯は放置していて自然に治るということは絶対にありません。痛みはなくとも早めに治療することで治療回数もそれだけ短くすみますし、応急処置を行うことで、歯を助けるチャンスを高めることが可能になります。私たち、歯科医師は臨床の現場で、「もう少し早く来ていただけていたら・・・」という思いを何度もしています。どうぞ早めに治療をされてください。
 
 

 C)歯が欠けた場合の治療費について

 
最後に費用ですが、これも治療内容によって大きく異なります。一番簡単にレジンで治す場合でも、その歯に歯石がついていて、歯石の除去とクリーニングが必要な場合でも異なりますし、レジンを詰める窩洞によっても異なります。
 
ただ、保険内での治療であれば、あくまで目安ですが一回1000円3000円以内がほとんどではないでしょうか?
どちらにしましても、費用につきましてはケースバイケースの部分が大きく、歯科医院で直接相談されるのがよろしいかと思います。
 

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「今、持ち合わせはこのくらいしかないのだけれど」と話してくださる患者さんもいらっしゃいます。歯の痛みを取るためにどうしても未収金で行わざるを得ないことも時にはありますが、ざっくばらんに仰っていただければ、費用も含めてそれぞれの患者さんのベストを探すことはできるかと思います。何度も繰り返しになりますが、放置が一番良くない選択です。

 

 

 
 
 
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