入れ歯には保険のものと、保険外のものがあると聞きましたが、何が違うのでしょうか?

 

 
入れ歯の種類

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【ご質問】 
入れ歯には保険のものと、保険外のものがあると聞きましたが、何が違うのでしょうか?
また、保険のものでは歯をダメにすると言われたのですが本当でしょうか?
 

【回答】
入れ歯(義歯)には、ご自分の歯がまだ残っている「部分入れ歯」と、歯がまったく無くなってしまった方が使う「総入れ歯」があります。まず、保険の入れ歯についてご説明します。
 

部分入れ歯の材質について

保険の入れ歯は、使用できる材料や材質が決まっています。
例えば「部分入れ歯」の場合には、歯に金属のバネをかける方法が一般的ですが、保険外のものでは、金属のバネを使わない「部分入れ歯」もあります。
 
自由診療 入れ歯

 
 
また、同じ保険の材料を使っていたとしても、歯科医院によっては、「部分入れ歯」を作るために、個人トレーを使った精密印象を行い、特殊な設計を行うことで保険外治療を行っている自費専門の歯科医院もあります。
 
個人トレー


他にも保険外の「部分入れ歯」では磁石を使ったり、特殊なアタッチメントを使ったりといった工夫を行うことで、保険の入れ歯よりも、より快適で見た目もいいものを目指していると言えます。
 
 
マグネットデンチャー

 

保険の入れ歯は歯をダメにしてしまうのか?

ご質問にもありましたが、ときどき、「保険の入れ歯では歯をダメにしてしまうのですか?」と聞かれることがありますが、そんなことはありません。
 
歯にバネがかかることによって、確かに負担は0ではありませんが、歯ブラシをしっかり行い、定期的に咬合を調整するなどして、メンテナンスを行うことで、「部分入れ歯」になって二十年以上歯を失うことなく、同じ形の入れ歯を使っている方もいらっしゃいます。
 
入れ歯長持ちにひつな事

 
 

逆に保険外の入れ歯でも、設計やメンテナンスによっては歯をダメにしてしまうことがあるのです。
 

総入れ歯の材質について

次に「総入れ歯」ですが、保険のものと保険外のもので一番大きく違うのは金属床かどうかということだと思います。上あごにあたる部分が金属で薄くできると、熱感もよく、食べ物の味も美味しく感じるという方が多いようです。
 
保険義歯と保険外義歯

 
また、発音もしやすいと感じる人もいらっしゃいます。現在は、金属床も一部保険で負担してくれますので、全くの保険外ということではありませんが、ほとんどが自己負担になりますので、費用は歯科医院によってまちまちですが、保険のものに比べると高額になります。
 

 
 
金属床の場合は、金属はチタンのものが薄くて丈夫でいいと思いますので、治療を希望される場合にはその辺りも確認するとよろしいかと思います。
 
 
 
入れ歯の人工歯

 
他にも人工歯を硬質プラスチックにするのか、陶歯にするのか、あるいは奥歯を食物を噛むのに特化した特殊な人工歯にするのかなど、保険外の場合は、その方の顎や咬合の状態によってさまざまな選択肢があります。
 
 

 
保険のものは、基本的にプラスチックだけでできていますので、金属床を使った保険外のものに比べて割れやすく、厚ぼったい感じはあると思いますが、修理や作り直すといった面では、保険外のものよりも気軽に出来るかと思います。
 

 

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