インプラントと移植の違いは何ですか?

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【ご質問】 
歯を抜かなければいけないと言われたのですが、抜いた後にインプラントを勧められました。
入れ歯も嫌だし、ブリッジだと他の歯を削る必要があると言われました。ホームページを見ていたら移植という方法があると知ったのですが、インプラントとの違いを教えてください。
 

 【回答】

インプラントと移植の違いとは

インプラントについては、いろいろなホームページでも紹介されていますので、詳しくはそちらをご参照ください。移植とインプラントの違いはいろいろありますので、ここでは箇条書きで違いを述べたいと思います。

1.インプラントはチタン合金など金属の異物ですが、移植は自家移植ですのでアレルギーの心配はほとんどありません。
 

自家移植

 
 
 
2.インプラントは健康保険がききませんので、自費治療になりますが、移植の場合は、条件が合致すれば健康保険内で治療できます。また、仮に保険適用外だとしても一般的にインプラントよりも安価にできます。
(歯科医院によります)
 

 
 
 
 

3.インプラントは感覚受容器である歯根膜に相当する組織がありませんが、移植歯には歯根膜があるために骨の再生を誘導し、咬合圧を感知することができます。
  

歯根膜

 
 
 
 

4.インプラントは色々なサイズがあり、骨のボリュームがあまりなくても治療が出来ますが、移植の場合は歯の大きさにもよりますが、一般的にインプラントよりも骨のボリュームが必要です。
 

インプラントのデンタル

 
 
 
 

5.インプラントは植立して、骨と結合すればそれで上部構造を作成できますが、移植の場合は歯の神経の治療が必要になり、その後に上部構造を作成します。ただし、トータルでの治療期間はほぼ同じです。
 

 
根管治療

 
 

 
 
おおよそ以上のような違いがあります。個人的なイメージでは、移植が可能な口腔状態では移植を優先し、移植が出来なければ、インプラントやブリッジなどを考えるというように考えています。

ただし、これは現段階での意見ですので、新しい材質のインプラントが出来たり、新たな知見によっては変わることもありますので、ご注意ください。(令和1年7月現在)
 

 

【参考】
お口のことなら何でもわかる
テーマパーク8020
https://www.jda.or.jp/park/lose/teeth-planted.html

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