【ご質問】
子供のむし歯の治療について質問があります。子供の歯のむし歯治療は危ないということを聞いたのですが、本当でしょうか?永久歯に生え変わるので、危険を冒してまで治療の必要はないと思うのですが。
【回答】
子供のむし歯を積極的に治療するかどうかは、それぞれの歯科医師の考え方や経験そしてご両親のご要望にもよります。
子供の治療を積極的に行うのは、小児歯科の経験のある歯科医師に多いように思います。
子供のむし歯を積極的に治療するかどうかは、それぞれの歯科医師の考え方や経験そしてご両親のご要望にもよります。
子供の治療を積極的に行うのは、小児歯科の経験のある歯科医師に多いように思います。
ラバーダムをしての治療
例えば、子供の奥歯の治療の場合、麻酔をして、ラバーダムを行い、レジンを使って、治療したかわからないようにきれいに治療するというのは、経験のある小児歯科医による治療であることがほとんどです。
麻酔を使わずに虫歯の進行を遅らせる
逆にそのような積極的な治療を行うことは、麻酔による局所麻酔中毒や、子供によっては肉体的、精神的なストレスを感じるリスクがあります。同じ奥歯の治療でも、積極的に治療をするのはなく麻酔を使わず、むし歯の進行を遅らせることを目的に、つめものをする治療もあります。
また、特別な例ですが、子供の前歯にむし歯があって、むし歯の進行を遅らせるだけで歯の生え変わりまで十分に持つ状態でも、子供が何かのモデルだとかテレビなどに出演するとか、何かご両親のご都合できれいに治す必要がある場合などは、レジンを使ってきれいに修復することもあります。
乳歯をスムーズに永久歯へ移行
ご質問にもありましたが、乳歯を永久歯にスムーズに移行させることは子供のむし歯治療の重要な目的のひとつです。そのためにはむし歯が神経を冒すような大きなむし歯にならないようにすることなので、むし歯予防と早期発見が大切になります。
そして積極的に治療するにせよ、むし歯を遅らせることを目的に治療するにせよ、大切なのは、子供の年齢や歯の生え変わり状態、全体的な口腔状態など、よくその子供の状態を総合的に観察して、リスク管理を徹底して治療に望むことだと思います。
小児歯科について
日本小児歯科学会
http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_c0104)