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「すまいる歯科 伊東醫院」院長の伊東信明です。
私は30年以上、歯科医師として治療を行ってましたが、ここ最近感じるのは歯科治療で、治療の内容や方針などでお悩みを抱えて来院される方が増えてきたということです。

「インプラントのほかにどういう方法がありますか?」
「歯を抜かなければいけないと言われたが、もたせる事は出来ないでしょうか?」
「前歯がグラグラして抜けそうだが、前歯がなくなると仕事に行けないのでなんとかして欲しい。」
「とにかく歯がボロボロで治したいが、高額な治療費がかかると言われた。」
などなど。
 


もちろん病んだ歯の全てを助けることは出来ませんし、ほとんど歯がない状態で、あっという間に歯を作ることも出来ません。歯の神経の治療をしても、歯の虫歯が大き過ぎたり、歯の根に大きな病巣があったり、歯の周りの骨が無ければ助けることは難しいでしょう。
 
しかし、それでも最善を尽くすことは出来ます。歯の無いところにインプラントでなくても、移植ができるかもしれない、ブリッジができるかもしれない。ほとんど歯がなくても歯を引っ張り出して治療できるかもしれない。歯がグラグラしていても、固定や咬合調整で持たせられるかもしれない。見た目を良くする仮歯が作れるかもしれません。
 
 

 
 
 痛みがあればそれをまず取り除くことはもちろんですが、他にもそれぞれの患者さんの状況で優先しなければならない事があるかもしれません。そのときの患者さんにとっての最善を考えて、身体的、社会的な健康の回復のお手伝いをする事が歯科医師としての務めだと思っています。
 
治療を相談中

 
個人的なことですが、私は平成28年に得度を受け、長年関心があった真言密教の修行を行い、平成29年に真言宗の伝法灌頂を受ける事が出来ました。この時に学んだのは今更ですが、本当に多くの方々とのご縁や助けがあって物事が成就するのだということでした。
 

 
 
仏教に抜苦与楽(苦しみを除いて楽を与える)という言葉がありますが、医療にも通じることではないかと思います。また一人の人間として社会的に大切なことは、仕事に向き合う「姿勢」と「心の持ちよう」ではないかと思います。毎朝、神仏に手を合わせ仕事に向かうのとそうでないのとは、自分が触れ合う人々に与える影響は異なるのではないかと思います。おにぎりひとつとっても、心を込めて作ったおにぎりとそうでないのとは、美味しさが違います。
 
 
医療に携わるものとして、いま私はそうした目に見えないものも大切にしていきたいと思っています。

人それぞれの事情と医療

患者さん一人一人の 置かれた状況や、体験によって今 優先すべき事は異なるかもしれません。私たち 専門家は知識や技術を一方的に押し付けがちになりがちです。告白しますが、私も歯科医師に成り立ての頃はそうでした。
 学校で習った正しい治療、理想的な口腔内にこだわり過ぎていました。もちろん、学校で習った事は基本として大切です。
 
治療風景

 
 
例えば歯ブラシは歯の健康を守るためには必要な事です。しかし、もしかしたら患者さんは子育てや介護で自分の事を後回しにしなければいけない事情があるのかもしれません。であれば、自分の健康を守るために、その状況でどういう工夫をしていくかを患者さんと相談しながら、見つけていく必要があります。そのために知識と経験を総動員するのが、臨床医としての勤めだと思います。
 
 
歯科衛生士歯磨き指導

 歯と人生

1985年に新潟大学を卒業してからは、根管治療や歯周病、特殊義歯、矯正歯科、インプラントなどの講習会に出かけて、実践の場で役立つ知識と技術の習得に努めてきました。卒業後に様々な大学を出た歯科医師と交流をする中で、有名無名の先生方と触れ合う機会を持てました。
 
 

 
 今思うのは、いろいろな価値観を持った歯科医師がいる中で、大切なのは自分がどういう治療をしたいのか、言い換えるならどう生きたいのかに通じる行動が、日々問われているということです。私たちは「人生とは何だ?」と疑問を持ちますが、実は人生に「お前はどう生きるのだ?」問われているのは私たちの方かもしれないということです。そうした日々の積み重ねの中で、私たち一人一人の役割というものが見えてくるのだと思います。
 

 

 
優秀なスタッフの存在

 

 
私は縁があって、来院された患者さんの体はもちろん、気持ちが少しでも楽になってくださる事を願っています。そのためには、私の力だけでは役不足です。
 
それは信頼できる歯科衛生士やスタッフがあって初めて成り立ちます。患者さんに信頼されている多くの歯科医院は長年務めている歯科衛生士やスタッフが必ずいます。そうしたスタッフは歯科医師と患者さん双方にとってなくてはならない存在です。色々な人のご縁に感謝しながら、私は歯科医師として今が一番いいと感じています。
 
 

 

 
院長プロフィール
昭和34年 群馬県渋川市生
昭和54年 新潟大学歯学部入学
昭和60年 同大学卒業
昭和60年~平成元年 
小児歯科から一般歯科、老人病院での臨床経験を重ねる
平成元年12月 当地にて歯科医院開設
 

お問い合わせ TEL 027-320-2418